「何も何も、小さきものはみなうつくし」(第一五一段 枕草子)
日本人にはなじみ深く、懐かしさと共に不思議な魅力を感じさせる小さな豆皿。
豆皿は、陶磁器の産地として知られる肥前地区で多く作られてきました。
日本独自の食事形式が大きすぎない器の需要を促し、豆皿は江戸時代に庶民の器として広く普及しました。
手のひらに収まる程の小さな器には、縁起の良いモチーフや古くから愛されてきた自然や動物などの絵柄が多く用いられ、
当時の庶民の流行や暮らしぶりがうかがい知れます。そんな中から、「MAME」は、
元禄期の伝統的な柄の下絵を中心に復刻し、そこに新たな絵柄のデザインを施しました。