トップ > 特集_archive > amabro wagashi club vol.2 活動レポート
和菓子作家・嶋ゞの小島直子さんを講師にお迎えし、amabroのアイテムを使って和菓子を楽しむコラボレーションワークショップ、「amabro wagashi club vol.2-手のひらから生まれる石の和菓子づくり-」を2024年9月28日(土)に開催いたしました。 今回は珪化木(ペトリファイドウッド)コースターに合わせ、“石”に見立てた和菓子を製作しました。 当日の様子をお届けいたします。
二回目の開催となる今回のテーマは”石” ワークショップテーブルには和菓子作りの材料とともに、小島さんのコレクションである石や天然石が整然と並べられ、 参加者の皆さんは受講開始前から興味津々で会話も弾み、和やかな雰囲気の中スタートいたしました。 ◇ 左から時計回りに、「すりごま・カカオニブ・ココア・きな粉・ほうじ茶・竹墨」。 始めに小島さんよりベースの生地となる“練り切り餡”に混ぜて、石の質感を表現するための材料の説明がありました。 「製菓用の材料を使用するのでなく、単品で食べても美味しいものを使用しています。」とこだわりポイントも教えていただきました。 作業スタートです。まずは、生地と中に入れる餡の準備です。 練り切り餡と、こし餡をザックリと3等分に分けて、丸めます。 「この時、手の向きを天井に向けて丸めると綺麗な球形になりますよ。」と小島さん。 次に、練り切り餡をよく捏ねます。 こうする事で、餡を伸ばしても切れにくく、まとまりやすくなります。 餡に手のひらの温度と、空気が加わる事でより白く透明感のある餡へと変化してゆきます。 生地の下準備が整ったら、小島さんより石の和菓子を実演製作いただきました。 単色、マーブル色、お花の形の和菓子などに用いられる透かし技法の、3種類の技法と、 少し高度な包餡(餡子を包む作業)のコツなどを詳しく教えていただいた後に、参加者の皆さまも自由に製作開始となりました。
◇画像:左「練り切り餡に竹墨を入れ、練っている途中。」 右「練り切り餡を2つに分け、それぞれ色付けしマーブル柄を制作している途中。」 同じ材料を使っていても、色合いや、質感、形も異なり、1つとして同じものはなく、それぞれの個性が極立ちました。 生地の量に対して餡が多く、包むのにコツがいる包餡の作業は、小島さんが一人一人、丁寧にコツを教えてくれました。 各自が製作された石の和菓子を「その石はどこの町の石?」「河川敷の石をイメージしました!」 「丸の内の石を…」など、楽しくお話しする場面も。 完成した石(和菓子)に合う珪化木コースターをお選びいただきます。 珪化木は、古代の樹木が土砂等の理由で地中層に埋もれ、地層から圧力を受けて化石化したもの。 和菓子同様、色・形と同じものはなく、全て1点ものとなっています。 皆様、じっくりとコースターを選んでいます。
◇ 画像:左「ココア×カカオニブ」 右「竹墨×すりごま」。 ◇今回小島さんにご用意いただいたお茶は、「葉山の”日の出園”のほうじ茶」です。 珪化木コースターが決定したら、製作された和菓子をのせて撮影&実食タイムです。 口に運ぶごとに、「美味しい!」と嬉しいお声が聞こえました。 amabroスタッフもいただきましたが、どの材料の組み合わせもとっても美味しく、中には、全部の材料を組み合わせたお客様もいらっしゃいました。 和菓子をいただきながら、和菓子の作り方の質問や、嶋ゞの活動についての質問など様々なお話が飛び交いました。 ☆最後に、各自で製作いただいた和菓子とお選びいただいた珪化木コースターはお持ち帰りいただきました。 「ご参加いただいたお客様のオリジナルの包餡方法や、マーブル色の作り方、味のチョイスなど。 型にはまるだけではない自由な制作に、私も毎度、気づかされることがとても多いです。ありがとうございました。」 と小島さん。 ☆ 今回も、時に真面目に、そして和気あいあいのクラブ活動となったamabro wagashi club。 ご参加いただきました皆様、講師の小島さん、誠にありがとうございました。 今後の活動も、どうぞお見逃しなく!
<イベント概要> 「amabro wagashi club vol.2-手のひらから生まれる石の和菓子づくり-」 日時:2024年9月28日(土) 場所:東京都目黒区中目黒1-4-4 BRICK & MORTAR
[ 講師プロフィール ] 嶋ゞ / 小島直子 和菓子作家、ディレクター。 商品企画職を経て、日本の工芸品やお茶の世界に魅了されたことがきっかけとなり、和菓子作家へ転身。 2022年より「嶋ゞ(しまじま)」という名義で屋号設立。神奈川県葉山町を拠点に、企画に合わせた菓子制作を行う。 □ Instagram @shimajima.kashi